高級天然木球形スピーカーです。
このスピーカーは職人が天然木から丁寧に削り出し製作したものです。
球形スピーカーはデザインがおしゃれなだけでなく、そこから発せられるきれいな球面波は空間への広がり感があり、音像定位もよく、周波数特性もフラットに近づくなどスピーカーの理想型とも言われています。
ただし、球形スピーカーは製作に時間と手間がかかるため、製作コストがかかり過ぎるというデメリットもあります。したがって、市販されている多くの球形スピーカーはプラスチック製であり、やはりプラスチックのチープな響きとなってしまうことは否定できません。
一部のメーカーが木製球形スピーカーを販売していますが、検索エンジンの画像検索で、「天然木 球形スピーカー」と検索してみてください。
いずれも高額な商品となっており、なかには直径２０ｃｍの球形スピーカーで１本２０万円での販売予定のものもあります。
このスピーカーは机上でお手頃な価格で球形スピーカーのよさを味わっていただきたいというコンセプトで製作されています。サイズは直径１２ｃｍでデスクにおいても邪魔にならないコンパクトなサイズです。
また、この球形スピーカーに使用されているユニットは５ｃｍのケブラーコーンです。この振動板に使用されているケブラーはアラミド繊維ともよばれ、防弾チョッキにも使用されているほど強度があります。
ケブラーは大手メーカーのＢ＆W社のスピーカーにも使用され、高い評価を得ています。
このケブラーコーンは従来のペーパーコーンとは一線を画すものであり、そのクリアでクセのない音質は明確な音像が再現できるものです。また、背面にはパッシブラジエーター（ドロンコーン）を装着し、低音を増強しています。
そして内側からラジエーターの質量を調整し、何回も試聴しチューニングしています。
私はこの球形スピーカーを作成して試聴してみて、あまりの音の良さとスケール感におどろかされたものです。
これは決して高く売りたいがための誇張ではありません。私はオーディオマニアとしてこれまで数多くのスピーカーを製作してきましたが、小型部門では間違いなくNO,1として自信を持っておすすめできる音質です。
このスピーカーの音質ですが、ボーカルは明瞭で歯切れがよく、抜けのよい音質です。オーケストラでは広がりのあるスケール感を感じさせます。また、ハイハットシンバルなどの金属打楽器の音質も明瞭で、響きの余韻まで再現しています。
５ｃｍですから、低音再生には限界がありますが、パッシブラジエーターの効果により、このサイズとしては十分満足のいく低音です。
また、木製円形台座がついておりますので、スピーカーの角度も上下左右と自由にセッティングできます。
それではこの天然木球形スピーカーを机上に置いて聴いてみてください。
その広がり感のあるクリアな音質に驚くことでしょう。
また、天然木の味わいのあるデザインは愛着がわき手放せなくなるでしょう。
ちなみに、上記の最後の写真のようにフロントグルルメッシュは付属品として、装着することもできますが、音質を劣化させないためグリルメッシュは外して聴くことをおすすめします。